はじめに|小さな畑が、子どもに大きな変化をくれた
「もっと自然にふれさせたい」「ゲームばかりで心配」
そんな悩みを抱える親は多いはず。私もその一人でした。
きっかけは、何気なく始めた10メートル畝の家庭菜園。
最初は“親の趣味”だったそれが、いまでは家族の生活の一部となり、子どもたちに大きな変化を与えてくれました。
子育てに家庭菜園がおすすめな理由はこちらの記事でも詳しく紹介していますので、併せてご覧ください。↓
今回は、我が家の子どもたちが家庭菜園で成長した3つのエピソードをご紹介します。
エピソード1:嫌いだった野菜を食べるようになった
長男はオクラが苦手。
食卓に出しても「ネバネバしてて無理」と手をつけませんでした。
でもある日、島オクラを一緒に収穫させると、驚くほど表情が変わりました。
「これ、ぼくが採ったやつ?」と目を輝かせ、夕食時に一口食べてみると「美味しい…!」と完食。
自分で育てたことがきっかけで、苦手だった野菜を克服。
以後はオクラの成長チェックを自主的に行うようになりました。
エピソード2:小さな失敗から学ぶ「観察力と責任感」
次男は水やり担当。
毎朝張り切って畑に行っていたのですが、旅行で2日間空けてしまったある日、オクラの葉がぐったり。
彼はショックを受け、「ぼくがちゃんと見てれば…」とつぶやきました。
でも、それ以降は「水は毎日あげないとだめだよ」と兄弟に説明し、自分から様子を見に行く習慣がついたのです。
野菜は正直。観察を怠ればすぐに反応が出ます。
責任感と“気づき”の心が、畑から育ちました。
エピソード3:兄弟のチームワークが育った
家庭菜園はケンカの元?最初はそうでした。
「ぼくが収穫する!」「私が先にやる!」の言い合いが絶えません。
でもある日、「今日は私が草取り、◯◯は収穫ね」と自然に分担する声が聞こえてきました。
話を聞くと「ケンカするより、協力したほうが早いもん」と。
お互いの得意不得意を理解し、認め合うことで、兄弟間の関係性にも変化が見えました。
畑の中で“自然とチームワーク”が生まれた瞬間でした。
親が感じた+αのメリット:子どもとの会話が自然に増えた
意外だったのは、作業中や帰り道に、子どもたちがよく話すようになったこと。
「なんでオクラってネバネバしてるん?」「あの虫なに?」「次は何育てる?」
畑の話題は尽きません。
学校での出来事を畑に例えて話すようになったり、野菜を使った料理に興味を示したり。
家庭菜園は“会話を引き出す場所”としても最高です。
スマホやテレビに頼らない、自然な会話が生まれる貴重な時間になりました。
家庭菜園×子育てを続けるための工夫
家庭菜園を習慣にするには、親側の“仕組みづくり”も重要です。
- 子ども用の道具を用意して自分ごとにさせる
- 1回の作業は20分以内
- 「ミッション」形式にして遊び要素を入れる
我が家では「今日の任務:オクラ10本発見せよ!」とホワイトボードで掲示。
義務感より「やってみたい!」が勝る工夫をしています。
家庭菜園と子育てを両立させる我が家のスケジュール
我が家は共働き+3人の子どもがいる家庭ですが、
家庭菜園は「土日中心」「平日は5分」のルールで運用しています。
- 平日朝:子どもと一緒に畑をぐるっと見回る(5分)
- 土曜午後:草取り、追肥、水やり(30分〜1時間)
- 日曜午前:収穫と調理/次の作物の計画(20分〜)
このリズムに慣れてからは、子どもたちも「習慣」として畑と向き合うようになりました。
よくある質問|家庭菜園と子育て、気になる疑問に答えます
Q1. 畑がなくても家庭菜園できますか?
もちろん可能です。プランターやベランダ栽培でも立派な家庭菜園です。
我が家も最初は小さなプランターからスタートしました。
まずはミニトマトや葉物野菜など、育てやすい品種から始めるのがおすすめです。
Q2. 子どもが飽きて続かない場合は?
子どもが飽きるのはよくあることです。
そんなときは「自由に好きな苗を選ばせる」「収穫祭を開く」など、
ちょっとした工夫で再び興味を引き出すことができます。
まとめ|家庭菜園は、最高の子育てツールかもしれない
家庭菜園は、ただ野菜を育てるだけの場所ではありません。
子どもにとっては“生き物と向き合う経験”、
親にとっては“子育てのヒントが得られる場所”。
うまく育たなかったり、虫に食べられたり、時には失敗もあります。
でもそのたびに、子どもたちは何かを学び、大人も一緒に成長していると感じます。
自然の中で育まれる“生きる力”こそ、家庭菜園の一番の魅力かもしれません。
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