「不動産投資をやってみたいけれど、新築やアパート一棟なんて無理…」 そんな風に感じていた私が最初に手を出したのが、築古の戸建てでした。
一見ボロボロな家も、見方を変えれば“宝の山”。 この記事では、私自身の体験も交えながら、築古戸建投資の魅力とリスクを徹底的に掘り下げます。
築古戸建のメリット
1. 初期費用が圧倒的に安い
築古戸建の一番の魅力は、なんといっても手ごろな価格です。 地方や郊外では100万円台から購入できる物件も珍しくありません。
例えば、私が初めて購入した物件は、売主との交渉で320万円まで指値。
このように、少ない資金でスタートできるのは、会社員や副業投資家にとって非常にありがたいポイントです。
2. 高い利回りが見込める
取得価格が低いということは、同じ家賃でも利回りが跳ね上がるということです。
上記の物件では月額家賃が4万円。年間48万円の収入で、表面利回りは15.0%。
もちろん固定資産税や修繕費を引くと実質利回りは落ちますが、 銀行に預けているだけの資金とは比較にならないパフォーマンスです。
3. ニッチな需要をつかめる
築古戸建は、”今どき感”のある物件ではありません。 けれど、それを求めている層も確実に存在します。
・家賃を抑えたい高齢者 ・ペット可を探している家族 ・生活保護受給者や単身者
また、子育て世帯の中にはアパートよりも戸建てを好む人もいます。
リフォームの際に間取りを変える、風呂やトイレを最新にすることで、 ニーズにしっかり応えられるようになります。
築古戸建のリスク
1. 修繕・リフォーム費用が読めない
外観がきれいでも、床下や屋根裏に深刻なシロアリ被害…なんてことも。
築年数が古い物件は、水道管・電気配線・屋根や外壁の劣化など、 見えない部分の修繕費が読みにくいのが最大の難点です。
内覧時には、必ず床下や天井裏も確認。可能であればインスペクション(建物診断)も依頼しましょう。
2. 融資が通りにくい
築古物件は金融機関の評価が低く、特に再建築不可や接道条件の悪い物件、土地値などの資産価値の低い物件は融資NGの可能性も。
また、戸建1戸では収益性が乏しいと見なされるため、 法人でのスケール戦略や資産背景が求められます。
副業サラリーマンの場合は、まずは現金で1軒購入→実績作り→次の物件で融資、 というステップ戦略が現実的かつ王道です。
3. 客付けが難しい地域もある
築古戸建は、地域によっては「家賃2万円でも決まらない」こともあります。
重要なのはエリア選定。周辺の賃貸需要や、駅・スーパー・学校までの距離など、 実際に歩いて確かめるのが一番です。
ターゲットに合わせて条件緩和(生活保護可・ペット可)や 家具家電付きプランを検討することも必要です。
築古戸建はどんな人に向いている?
◎向いている人
- 地道にコツコツ作業するのが好きな人
- 節約・DIY・工夫に価値を感じる人
- 長期的に資産を増やしたい人
- 副業的に不動産を始めたい会社員
△向いていない人
- 不確実性に弱い(失敗が怖い)人
- 全てを業者に丸投げしたい人
- 短期で爆発的な利益を求める人
まとめ:築古戸建は”楽しめる人”のための投資
築古戸建投資は、手間がかかるからこそリターンが大きい。
私にとっては、「物件を再生すること」自体が面白く、 人に喜ばれ、さらに収入にもなる── そんな副業でした。
もちろん、すべての人に合うわけではありません。 ですが、“人生を耕す”意味でも、 自分の手で何かを作り上げていく感覚を味わいたいなら、 これほど魅力的な投資はありません。
ぜひ一度、近所の築古物件を探してみてください。 意外と、未来のチャンスが転がっているかもしれません。
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